「朝はまずコップ一杯の水を飲み、その後熱いコーヒーかお茶を飲む。朝食時に焼き魚は食べない。仕事が休みの日は朝食はいらない」
わざわざ朝に魚を焼いた手間が無駄になったり、「(量が)一口足りない、一口多い」「ぬるい」「ご飯の炊き加減が柔らかすぎる」「(出す)タイミングが早い、遅い」「シリアルは牛乳を吸った状態で」等細かい注文が多く、挙句の果てに「今日は(仕事休みだから)何もいらない」等、私は夫ルールに振り回されかなりイライラしていた。
そこで「私は初めての育児で、乳児を守るだけで精一杯です。あなたの朝食の温度を測って、タイミング良く出す余裕はありません。あなたがその日食べたい物や、食べたい量が分かる超能力も私にはありません。食べたい物は早めに申告してくれればなるべく揃えるようにしておきます。ご飯は自分専用のジャーを購入して、好みの水加減で炊き、朝食は自分で食べたい物を食べたい量、食べたい温度で盛り付けして召し上がって下さい」と、朝食はセルフバイキング方式にした。
独身時代朝食は食べていなかったからか、量や品数はそれほど必要なく、「朝食は妻が食卓に準備する」という夫ルールは無かったようで、朝食バイキング方式は成功し現在まで続いている。
毎日自分でご飯を炊くのは面倒だったようで、ご飯の硬さは「標準」で我慢しているようだ。(何年も叫ばれ、文句も言われ続けたが…。)
しかし、夫の夕飯時に乳幼児(我が子)は既に寝ていた事が多く、朝食の時のように夕飯を準備出来ない言い訳として使えなかった。
夕飯時は相変わらずゴチャゴチャ言われているが、朝食を準備しなくても良くなり、「標準」の水加減のご飯が食べられるようになって、だいぶストレスが減った。
完璧な俺様の完璧な決定事項を、何故こなせないのかをしっかり説明し、モラハラ夫の特性をつかみ、夫ルールの抜け道を探しだす事ができれば、私の手間を少し減らす事が出来るようだ。